好きなことを仕事にした方が良い理由

「好きなことを仕事にする」という言葉をよく見かける。
しかし、好きなことを仕事にしては成功できないと思う人は多いのではないだろうか。
好きなことを仕事にするには才能やセンスが必要だと思われがちだが、果たしてそうなのだろうか。
人生の大半を仕事に費やすことを考えると、好きではない仕事に人生をかけるのは辛いものである。
そもそも「好きなことを仕事にする」というのは、好きなことだけを仕事にして楽に楽しく生きていくということではない。
スポーツや職人の世界では、プロになるまでには苦しい練習や修行に時間をかける。
専門的な知識や技術の習得のためには努力も必要だ。
つまり、好きなことを仕事にするには、一般的に嫌だとか辛いと言われることも受け入れるということになる。
割合で言えば苦しいことが多くても、残りのわずかな部分で達成感や喜びを感じ、情熱を見出して取り組むことができるのだ。
好きなことであれば、苦手を克服したり努力を続けたりすることを苦労とも思わずに夢中になってやれる。
そこに才能やセンスはさほど関係なく「好きこそ物の上手なれ」のことわざ通りで、仕事に対する情熱と努力した時間は自分自身を成長させると同時に、その道のプロとして活躍することができる。
仕事で成功するというのは、華やかなステージに立つことだけではない。
お客様から感謝されるなどの一見小さいことと思われるようなことでも、それまでの苦しさや努力より喜びが上回るものである。