仕事にしやすい内容かどうかを吟味すること

自分には好きなものがあるから、これを仕事にしようと目標を定める人は多い。
しかし、現実的に仕事にできる人はわずかであり、途中で断念してしまうほどに苦労してしまうことは稀ではない。
仕事にするためには、好きなものの内容が仕事にしやすい性質があるかどうかを考えて慎重に吟味する必要がある。
料理が好きだからレストランの経営をしたい、楽器の演奏が好きだからミュージシャンになりたい、ダンスが好きだから歌劇団に入って活躍したいという希望を持つことはよくある。
しかし、必ずしもこれらは仕事として適しているものではない。
十分な収入を得られるようにするには卓越した能力が必要とされるからである。
他の人とは異なる独自性があったり、明らかに他の人を凌駕できる能力があったりする場合には十分に仕事にできるが、本当にそれで生計を立てられる人はあまり多くはないのである。
また、収益を得られるビジネスモデルがないものは候補から外さなければならない。
好きなことを仕事にできたとしても収益性が低くければ苦労することが多いのは事実である。
特に安易な気持ちで仕事をしていると収益に結びつかないことは多い。
収益につながるというモチベーションがないと努力を続けるのは難しいだろう。
自分の好きなことに対して能力的には人並み程度であってもそれを活かせる職場があれば仕事にできる。
また、好きなことが既に確立されているビジネスモデルがあることならば収益につながりやすいため、仕事にできる可能性がある。
せっかく好きなことを仕事にするのだから、慎重になることは忘れないようにしたいものだ。